タンパク質が多すぎると

逆に、タンパク質は摂り過ぎてもいけません。
「タンパク質は体内でアミノ酸に分解され、人体の器官に再構成される」
上述しましたね。
このたんぱく質を分解するのも再構成するのも人間の臓器なわけです。
負担がかかり過ぎると困った問題が生じます。
①肝機能低下・障害
肝臓の機能に「代謝」と「貯蔵」があります。
糖質・脂質・タンパク質を代謝により分解し血液により各臓器に送ります。
また、余った栄養を肝臓に貯蔵し、必要な時にまた各臓器に送ります。
②腎機能低下・障害
タンパク質がアミノ酸に分解される際に生じる老廃物(尿素窒素やクレチアニン等)をろ過するのが腎臓ですが、
タンパク質を摂り過ぎると腎臓に負荷がかかり、腎臓病等腎臓へのダメージが出てくる可能性があります。
③下痢・便秘
タンパク質を過剰摂取することで、腸内の悪玉菌が増え、腸内環境を悪化させる可能性があります。
④骨粗しょう症
タンパク質を摂り過ぎると、窒素を分解する際にアンモニアが増え、体内が酸性に傾くため、中和するためにと体内のカルシウムを消費してしまうという話があります。
⑤肥満
分解しきれなかったタンパク質は利用効率の良い脂肪として蓄えられます。
参考:タンパク質も過剰摂取はNG? ネットに広がるウワサを斬る! | Tarzan Web(ターザンウェブ)
どちらかというと、脂質や糖質に比べ、摂り過ぎによる直接的な害はあまりなさそうですが、
日常的に不足も過多も良くはないでしょう。
じゃあどれくらいが適量なの?
最低必要タンパク質としては研究によって指標は様々なので概ねで考えてください。
15歳以上であれば概ね体重1kgに対しタンパク質1g
14歳以下であれば体重1kgに対しタンパク質2gが目安となるでしょう。
あくまで目安です。

上限としては
現時点ではたんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は十分ではない。
と厚生労働省より発表されております。
参考:厚生労働省HP 000586557.pdf (mhlw.go.jp)
脂質・糖質に比べ、上限・加減もやや曖昧となっているため、多めに摂取する意識を持ちながら
肝臓・腎臓含め、内部疾患がある方は摂取量を控えるという結論となりました。

まだタンパク質の摂取に関しては今後の研究を心待ちにしていきましょう。
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